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プラスチック加工なら樹脂加工屋の【三友彫刻工業所】

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PET

特長 注意点
  • 強靭(アクリルの4~5倍の強度)
  • 耐熱性に優れる
  • 耐寒性(-60℃)に優れる
  • 透明度に優れ、全光線透過率87%である
  • 難燃性である
  • 電気絶縁性が良い
  • 耐薬品性が良い
  • 有機溶剤、油、弱酸にも耐える
  • 耐摩耗性が良い
  • 加工性が良い
  • 燃やしても有害なガスをださない
  • 食品衛生法厚生省告示第20号に適合
  • 充填材が無いと脆い
  • 高温や熱水に侵される
  • アルカリに弱い










PETレーダーチャートPET100サンプル画像
  • A-PET
  • G-PET
  • PET100
  • PET摺動グレード
  • PET帯電防止グレード








 

単位

ASTM

試験方法

ナチュラル

ガラス繊維充填30%

透明性

 

 

比重

 

D792

1.29~1.40

1.55~1.70

引張強さ

MPa

D638

48~73

138~166

破断時伸び

D638

30~300

2.0~7.0

引張弾性率

MPa

D638

2800~4200

9000~9900

圧縮強さ

MPa

D695

76~103

173

曲げ強さ

MPa

D790

96~131

207~248

衝撃強さ アイゾットノッチ

J/m

D256

14~37

85~118

硬さ ロックウェル

 

D785

M94~101

M90~100

硬さ ショア

 

D2583

線膨張率

×10-5/℃

D696

6.5

1.8~3.0

荷重撓み温度1.81MPa

D648

21~38

210~227

耐熱温度(連続)

 

体積抵抗率

Ω・cm

D257

絶縁破壊強さ

kV/mm

D149

17~26

誘電率

106Hz

D150

耐アーク性

sec

D495

吸水率(24h)

重量%

D570

0.10~0.20

0.05

燃焼性

mm/min

D635

耐酸・耐アルカリ性

 

D543

耐溶剤性

 

D543

【引用資料】「プラスチック読本」(2014)プラスチックス・エージ発行

  • 機械カバーにPETを使用しています。穴あけしてボルトにて固定したら翌日クラックが発生しました。どうしてでしょう?
  • 考えられる原因の一つに、ケミカルストレスクラックがあげられます。

    ケミカルストレスクラックは、樹脂の引張強度以下の引張応力で発生する脆性破壊の一種です。プラスチック成型品において、引張応力発生箇所(荷重がかかっている箇所)に薬品が付着・接触した場合、時間の経過に伴って薬品と応力との相乗作用から亀裂が発生する現象をケミカルストレスクラック現象といいます。ケミカルストレスクラックの発生メカニズムについては、応力存在下(荷重がかかっている状態)で分子間に隙間が生じ、この隙間に薬品が浸透し、分子間凝集力(分子間の強い結びつき)が低下し、分子のすり抜けが起ることによりクラックが発生する、と言われていますが完全に解明されていません。ケミカルストレスクラックは、薬品と応力のどちらか一方を排除すれば、発生しないといわれています。環境条件に薬品が該当しない場合は、ストレスクラックも考えられます。ストレスクラックとは、外部応力や成形加工による残留応力により発生する亀裂のことで、主に環境応力に起因するものと、熱応力に起因するのもに分けられます。
    今回の場合、ご自身でPET材に穴あけをする際にドリルの切れが悪かったことが原因で、小さなクラックが発生し、ボルト締めによりクラックの拡大が助長されたということも考えられるのではないでしょうか。


  • 機械カバーに塩ビを使用していますが、納入先より廃棄のことを考慮して別材での製作要求がありました。何かありますか?
  • 塩ビは焼却の際にダイオキシンを発生することから環境性を考慮して塩ビ材から別材へ切り替えることが多く見られます。安価で加工性も良いことからPETを選ばれることが多いです。

  • A-PETとG-PETがありますが、どう違うのですか?
  • A-PETとは、Amorphous(非結晶) PETの意味です。「結晶性樹脂」に大別されるPET樹脂は、外部から加熱することにより非結晶から結晶へと変化します。結晶化が起こると、元々透明色であったものが白濁して表面硬度が上昇し、また、耐熱温度も70℃から220℃に上がります。この特性を利用して、結晶化させたPET樹脂をC-PET(Crystallized (結晶)PET)と呼んでいます。このC-PETと区別するため結晶化していないPETはA-PET(Amorphous(非結晶) PET)」と呼ばれています。A-PETの特長に溶剤接着が出来ないことがあげられます。また、G-PETと比較して安価で、幾分、耐熱性にすぐれます。PETはポリエチレンテレフタレートとエチレングリコールの重合物なのですが、非結晶化するために、このエチレングリコール(EG)の一定含量をシクロヘキサンジメタノールで代替した、グリコール変性ポリエステルが、G-PETになります。シクロヘキサンジメタノールが添加されることによって成型性が改善され、衝撃強度も向上しています

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